そもそもストレスとは何か?
“ストレス”という言葉は日常生活で気軽に使われています。例えば、「最近ストレスがたまっている」とか「運動でストレス発散しよう」など様々な場面でストレスという言葉が使われています。では、このストレスとういう言葉はいつから使われるようになったのか?
元々“ストレス”という言葉は物理学で使われていて、「外からかかる力による物質の歪(ひず)み」のことを意味していました。
医学的には、外からの刺激に対するからだやこころの反応のことを“ストレス反応”と呼び、その反応を生じさせる刺激(ストレスの原因)のことを“ストレッサー”と呼んでいます。一般に言うストレスはこの両方の意味を含んでいます。
ストレスからくる主な病気
- 神経症、うつ病 👈
- 頭痛、脳卒中
- 自律神経失調症
- 気管支喘息
- 高血圧、心臓病
- 胃、十二指腸潰瘍
- 過敏性腸症候群 など
中でも神経症、うつ病は人によって症状が様々です
Ⅰ. うつ病、うつ状態:
気分がひどく落ち込む、興味や楽しみがもてない、気力がなく、何をするのにも億劫である、考えが浮かんでこない、マイナス思考などの状態が続くことを「うつ状態」といい、これらの状態が2週間以上続くものを「うつ病」といいます。うつの症状は、朝がひどく、午後から夕方になると軽快する特徴があります。また、気持ちの落ち込みだけでなく、不眠または過眠、食欲減退や過食、疲労感など身体の症状が出る場合も多くみられます。「うつ病」はよく、“こころの風邪”といわれており、誰にでも起こりうる病気です。
Ⅱ. 不安神経症、パニック障害
突然、動悸が激しくなり、息苦しさ、冷や汗、めまい感などが起こり、このまま死んでしまうのではないかという強い不安・恐怖を感じる病気がパニック障害です。一生涯で100人あたり2、3人はこの病気にかかると言われており、比較的よくみられます。人によっては、電車に乗れない、外に出られないような症状が出る場合があります。
Ⅲ. 適応障害
環境の変化や仕事や生活上のストレスの多い出来事などが原因となって起こり、日常生活になんらかの支障をきたすものをいいます。環境の変化やストレスの原因から3ヶ月以内(通常は1ヶ月以内)に、うつ気分や不安感などの情緒的な障害、動悸やふるえなどの身体症状、ときに乱暴な言葉が出てしまうといった行動の障害など様々な症状がおこります。適応障害は個人的素因がある程度関連すると考えられていますが、ストレスがかかる大きな出来事があれば、誰でもかかりうる病気です。また、適応障害が続くと「うつ病」など、他のこころの病気になる場合もあります。
Ⅳ. PTSD(心的外傷後ストレス障害)、ASD(急性ストレス障害)
通常では起こることのない様な出来事(暴力事件やテロ、災害など)が、自分や身近な人に起こることがきっかけで発症します。この出来事をトラウマ体験といいます。PTSDはトラウマ体験後、通常6ヶ月以内に、再体験(原因となった外傷的な体験が、意図しないのに繰り返し思い出されたり、夢に登場したりします)
・回避(体験を思い出すような状況や場面を、意識的あるいは無意識的に避け続けるという症状)
・過覚醒(交感神経系の亢進状態が続いていることで、不眠やイライラなどが症状としてみられます)などが出現し、この症状は1ヶ月以上続き、その苦悩により社会機能が低下します。ASDの場合、PTSDと類似した症状の他、注意力が低下しぼーっとする、感情が乏しくなる、現実感がなくなる、トラウマ体験を思い出せなくなる等、解離性症状に特徴があり、症状は、通常トラウマ体験後4週間以内に出現し、2日~4週間以内に消失すると考えられています。
Ⅴ. 摂食障害
ダイエットやストレスなどがきっかけとなり、食行動の異常を主な症状とする、若い女性に多い病気です。女性では生理がこないことを理由に婦人科に受診し、摂食障害が発覚することがあります。「食べられない」「食べたくない」などの理由から、食事量が低下し体重減少をきたした状態の、俗に言う拒食症と、「食べ過ぎてしまう」「食べずにはいられない」といった過食症の主に2つの型に分かれますが、拒食症から過食症へ症状が移行する場合もあります。日本人女性における青年期から若年成人期の摂食障害の頻度は2~4%と推測されており、近年では過食症の頻度が増えているのが特徴です。例え過食症であっても、むちゃ食い後に無理に嘔吐したり、下剤や浣腸などを使用する場合、体重は正常範囲内の人も多く、周りの人が気付かないうちに症状が進むこともあります。
Ⅵ. アルコール依存症
アルコール依存症は、次の3つの特徴がある病気です。1つめは自分でお酒の飲み方をコントロールできない「精神的な依存」、2つめはお酒がきれると離脱症状(頭痛、イライラ、手の震え、せん妄など)がでる「身体症状」、3つめは飲み続けることでお酒に強くなり、次第に酔うために必要な量が増す「耐性の形成」です。悪化すると、人格の変化や身体的な障害により死に至ることもあるほか、家族にも精神的な障害を生じさせることでも問題となっています。
Ⅶ. 身体表現性障害
内科的・外科的な検査では説明できない様々な身体的な症状が持続するのが特徴です。症状が強い場合は、日常生活に支障をきたすこともあります。以下の例のように病像によっていくつかの分類が行われています。
様々なからだの不調や障害を訴えますが、実際にはからだの病気ではない「身体化障害」、ささいな症状から特定の病気におびえたり、病気ではないかと過度に心配する「心気症」、ある部分に強い痛みが持続する「疼痛性障害」、声がでない、皮膚が熱くうずくなど、感覚の異常や運動の麻痺が起こる「転換性障害」など。
《過去の自分の症状》
不安神経症、パニック障害があって電車や飛行機とか閉鎖された空間が怖かった時があったな。
あと、身体表現性障害
これは、病院でどんな検査をしてもどこも悪くないが自分では不快。
例えば今の自分は、下腹部がムズムズしてトイレが近いとか
あるけど、病院で検査しても何も問題なし。
病気とうまく付き合うためには
まず、病院にかかり、投薬などで様子を見るのは当然の事として、次に重要な事は自分はこういう病気なんだ、症状が出ているんだって認める事が大事だと思う。私を含め、こういう病気にかかる方は自分を責めるクセがあります。クセというものは、長年生きていればいるほど、染みつき取れにくくなってきます。その為、私が実施している方法を下記にご紹介します。
- 瞑想
- 認知行動療法(否定的な考え方を合理的に変える方法)
具体的な方法については別途綴りたいと思います。
お読み頂きありがとうございます。